2016/10/11

NIKE, Inc. Reports Fiscal 2017 First Quarter Results

Mark Parker, Chairman and CEO of Nike, Inc.
NikeHQBeaverton, ORMark Parke社長兼CEO)が9月27日発表した第1四半期(6〜8月)業績は売上高90億6,100万ドル(前期比8%増)、純利益124,900万ドル(同6%増)となった。北米市場が一桁増の6%だったのを除き、他の5地域は全て二桁増(為替調整後)である。伸びが最も高かったのは中華圏の21%増*で、日本はそれに次ぐ18%増*だった。
競合企業adidasの上半期売上は919,100万ユーロ(前期比15%増)、一方Under Armourの上半期売上は204,800万ドル(前期比29%)だった。両社とも前期比伸び率はNikeをはるかに上回り、Nike業績は2社と比較すると見劣りする。しかしアナリストたちのNike中期的展望は決してネガティブではない。
NIKEiD Studio in Niketown Berlin
Nikeは過去5年間北米で二桁増をキープしてきたが、2015年から一桁増にスローダウンしてまった。同様の傾向は西ヨーロッパ市場でも発生している。明らかに北米と西ヨーロッパは成長のピークを超えた。代わって成長を牽引してきたのは中華圏、日本、中東欧(為替調整後売上二桁増)である。つまりNikeの成長はファッション後進地域にシフトしつつある。いっぽうカテゴリーでも新しい傾向が生じている。バスケット、サッカー、アクションスポーツが低迷し、ジョーダンブランド、トレーニング、スポーツウエア好調が顕著になった。市場とカテゴリーの目立った変化は、Nikeのビジネスモデルが劇的に変化したからとみられている。」
伝統的なアスレチックフットウエアインダストリーはユニフォーム、チームビジネス、アスレチックスペシャルティチェーンに支えられてきた。しかしこの10年間にMark Parkerが開拓したのは、カスタマイズとダイレクト販売を柱にした新しいビジネスモデルだった。Nike成長はスローダウン傾向にあるが、新ビジネスモデルを改善強化することで今後も成長をキープできると見られている。Nikeの未来は暗くはない。

*為替調整済

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