adidas AG : 2014 Annual General Meeting

Adidas CEO faces down investor unrest over Nike advance

Herbert Hainer at the Adidas general meeting

adidas A.G.（本社：Germany/Herzogenaurach）はファース（Fuerth / Bavaria, Germany）で5月8日、株主総会を開催した。adidas は3月5日に2013年業績を発表したが、グル−プの連結売上は減収に陥っており、５月６日に発表された2014年第1四半期売上も減収になっている。

adidas America Corporate Headquarters.

Hainer会長は1Q業績発表でポジティブな見通しを強調したが、この楽観論が株主総会で集中砲火を浴びた。Nike攻勢でホームコートの西ヨーロッパでシェア低下に見舞われ、これまで優位を維持してきたスポーツウエアも2013年全世界シェア（Euromonitor）はNike（15%）に逆転（adidas：10.8%）された。お隣の東欧とロシア市場も景気低迷で、購買力はルーブル安の影響で停滞気味である。このままだとお膝元のドイツサッカーさえNikeの独走を許すのではないかと、株主は経営陣の楽観論見直しを求めている。
Hainerは経営陣強化のために営業、マーケティング部門に３人の新役員投入を発令したが、adidasの問題点は営業やマーケティングにあるのではない。Nikeに対抗するにはR&Dの強化が最優先されるべきというのが衆目の一致するところである。adidasはモノ造りの原点をもう一度見直すべきである。