Herbert Hainer, chairman and CEO of adidas A.G. |
為替補正後の総売上は西ヨーロッパ、東欧、ラテンアメリカが健闘して5%増になったが、ぎりぎりのところでの増収である。北米はほぼ壊滅状態になった。
西ヨーロッパとラテンアメリカの増収はWorld Cup特需が貢献した。下半期は目玉になる特需はない。次のWorld
Cup(2018年)開催国はロシアというのに、ウクライナ問題がここまでこじれては、東欧市場の見通しも暗い。これではお荷物になってきたアメリカを、下半期にカバーできるかどうか怪しくなってきた。
Stan Smith Primeknit. |
adidasはOlympicやWorld Cup需要で経営をカバーしてゆくビジネスモデルでグローバル企業に成長した。しかしそれではアメリカ市場をカバーできなくなりつつある。サッカーとTrack
& Fieldをどれだけ強化しても、アメリカ市場を攻略することはできない。このことに気付かなかったことが、1986年崩壊のきっかけになった。
2014年上半期の業績結果は、北米市場が現在でもアディダスのアキレス腱になっていることを証明した。Herbert
Hainerはこのことに一刻も早く気付くべきである。
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