Kevin Plank, Chairman of Under Armour |
Under Armour(UA)の評価は止まるところを知らない上昇カーブになってきた。4月にはニューヨークに初のブランドストア(SOHO)をオープンし、8月にスタートしたGlobal Women’s Marketing Campaignは大成功裡に終わった。
2014年も押し詰まって、今度は米国内売上がadidasを抜いてNo2に躍進することが確実になった。Herbert
Hainer(adidas会長)はデザイナーをヘッドハントしたり、大物ラッパーを寄せ集めてNikeシフトを構築中だが、アナリストとメディアはNIDAS(Nike
vs adidas)時代が終わっていることに気付き始めた。
UAの第1〜3四半期(9カ月間)売上は22億ドル(前期比33%増)で、現在米国内売上2位のadidas(9カ月=28億ドル)を今期中に抜くのは間違いないとみられている。それどころかKevin
Plank(UA会長)は、2020年には200億ドルを達成すると豪語している。
Under Armour open SOHO store, New York City |
NikeとUnder Armour売上には10倍の差があるが、しかしPlankに有利な点も多い。Under
Armourは売上の80%がアパレルで、いっぽうNikeは75%がフットウエアだから、この2ブランドは住み分けが可能な面もある。それにUnder Armour売上の30%はウイメンズで、Nikeはウイメンズに弱いからこの点も有利である。
Misty Copeland performed at " I will What I Want" ad Campaign |
しかし最大のアドバンテージは、NIDASの競合でUAのチャンスが広がることだ。adidasはUAの草狩り場になるからである。Plankがadidasを標的にすれば、一気にNikeとの距離を短縮できる。世界のスポーツブランドには新しい時代が始まっているのである。
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