Herbert Hainer, Chairman of adidas Group. |
adidas A.G.が発表したadidas Groupの2014年9カ月業績(1〜9月)連結売上高は111億1,600万ユーロ(前期比0.9%増)、純利益6億3,500万ユーロ(同20.5%減)となった。上半期低迷していた(前期比2%減)連結売上はようやく前年並みに戻した。利益も減少幅は縮小してきた。しかし歯止めはかかっていない。
Adidasの9カ月業績を支えてきたのは小売り直販である。売上で3億ユーロ近い増収で、卸売りの2倍を越える増収だった。この原動力になっているのは基幹ブランドadidasで、傘下のTaylorMade-adidas、Reebok、Rockportは総崩れである。
adidas A.G., Herzogenaurach,Germany. |
本拠地の西ヨーロッパと東欧はテコ入れが奏功した。中華圏も業績回復を達成した。しかし北米は依然売上減少が止まらない。去年から総力を挙げて北米強化に注力してきたにもかかわらず、どうしても北米の低落を食い止めることができなかった。
Hainerは5月の株主総会で再選されてから、業績立て直しにあらゆる手を打ってきた。足元のヨーロッパを固め、基幹ブランドのadidasに重点投資し、稼ぎ頭の小売りユニット拡大に総力を挙げて取り組んだ。結果はちゃんと出した。しかし、北米だけはどうにもならなかったのである。
(*データは為替調整前)
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