2015/03/05

adidas Group 2014 Result

Herbert Hainer, CEO of adidas Group
adidas Group(が3月5日発表した2014年12月期連結売上高は145億3,400万ユーロ(前期比2%増)*、純利益4億9,000万ユーロ(同38%減)**となった。
西ヨーロッパ(同9%増)と中華圏(同9%増)は好調だったが、北米(同7%減)とアジア(同2%減)は低迷している。北米とアジアは去年も減収だった。どうやらこの2地域はadidasのウィークポイントになりつつある。
adidas Headquarter,  Herzogenaurach, germany.
adidasの業績を支えているのは直販小売で、3億9,600万ユーロの増収を達成した。卸売り(€276M増収)をはるかにしのぐ増収で、短期的には多店化推進で急場はしのげる。
しかし長期展望となると、北米の不振は悩ましい問題である。adidasのR&D能力はNikeと10年近いギャップが生じており、プロダクトでNikeを越えるのは不可能に近い。Nikeとの正面対決を避けて、サッカーとアーバンスタイルに的を絞れば、ローカルの中堅ブランドとして好業績を維持できるのは確実だが、adidasのエグゼクティブにはその選択肢は欠落している

*Change y-o-y in euro terms : 以下同じ

**Net income attributable to shareholders

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