21 Mercer threw off all disguise
Mark Parker attended NSW SOHO Opening Day. |
この夜のオープニングに参加したメンバーで、NSWがナイキの新しい顔、もう一つのナイキの出発だったことに気付いた人はほとんどいなかった。NSWはいわばナイキのセレクトショップだった。2006年に社長就任したマーク・パーカーの、デザイン・フィロソフィーとマーケティングのハブステーションだった。ここからナイキの新しい時代が始まったのである。
Store to design and Customize
Nike Sportswear, 21 Mercer, New york City. |
NSWはカスタマイズ専門のスポーツウエアとシューズ発売拠点としてスタートした。オープニングには当時のナイキ最先端テクノロジーとニューモデルが勢揃いした。オープンに合わせて開発された最新ランニングモデル「Luna Racer」、それに同店用の限定バージョンとして「Air Max 90
Flywire」「Air Rejuven8」「Dunk Hi」も登場した。
NSWはナイキが全世界に8店舗しか展開しなかった。日本のNSWも含めて、世界のグローバル都市に出店された7店はお世辞にも成功したとは言えない。しかしニョーヨークのNSWはほとんどのナイキ・クイックストライク(限定モデル)を、マーサストリートから世界に向かって発信するネットワークハブになった。ネットワーク時代には、NSWのようなハブストアは世界で1店あれば充分なことを示したのである。
NSW revitalized So SOHO
Nike Sportswear, 21 Mercer, New york City. |
「21 Mercer」のオープンは、9.11後の8年間、ニューヨーク最先端から取り残されていたソーホーが再びマンハッタンの第一線に復帰した夜にもなった。NSWオープンをきっかけにして、サウスソーホーには最新のブティックが出店するようになった。NSWはナイキの新時代の幕を切って落とすとともに、セントラルソーホーに代わる新ショッピングゾーン「South SOHO」ブーム火付け役にもなったのである。