2016/12/21

Nike, Inc. reports Fiscal 2016 2nd quarter results

Brianne Theisen Eaton, Canadian Athlete
NikeHQBeaverton, OR, Mark Parker CEO)は20175月期上半期業績を1220日発表した。売上高は1724,100万ドル(前期比7%増*)、純利益209,100万ドル(同6%増*)となった。売上利益ともまだモメンタムを保持しているが、スローダウン傾向が顕著になったのは否めない。
Converse Thermo Boot
Nikeブランドフットウエアは1029,400万ドル(8%増)、同アパレル506,400万ドル(11%増)で前期並みを維持した。Converse9900万ドル(5%像)で、前期(1%減)から好転している。クラシックからHybridに路線転換したことが好結果を生んだ。地域別売上は米国内(5%増)、西ヨーロッパ(11%増)、中華圏(19%増)、中東・東欧(10%増)、日本(7%増)で、全地域で売上スローダウンした。下半期(12月〜20164月)売上を占うFuture Orderは従来2Qに発表されていたが、今年は3Q業績発表会で公表することになった。
LeBron James, Cleveland Cavalires
2015年まで破竹の勢いだったNikeがここまでスローダウンということになると、ウォールストリートが鬼の首でも取ったみたいに囃し立てるのも無理はない。スローダウンはすでにQ1から表面化し、adidasUnder Armourの急追が原因とみられていた。それも否定できないが、最大のブレーキになったのはバスケットシューズ低迷と、Retro Trainer開発の誤算である。バスケットシューズ がコレクターアイテムだったのはもはや過去の時代で、バスケットシューズはファッションステートメントのポジションも喪失している。それに取って代わったのがInsta-Celebアイテムで、発信メディアとアイコンが決定的に変化してしまったのである。Nike業績スローダウンはデザインやRD能力よりカルチャースタイルを読み違えたことに原因がある。

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