2015/02/20

Adidas starts search to replace veteran CEO

Adidasは現CEO, Herbert Hainerの後継者選びに着手したことを正式に表明した。Reuter、Fortuneなどが世界配信した。adidasは2014年12月期業績を3月5日に発表するが、この時期の後継者選び発表とは、なかなか意味深長なニュースである。
Herbert Hainer, CEO of adidas Group
Adidasグループの速報ベース売上高は148億ユーロ(前期比2%増)、純利益は6億5,000万ユーロ(同18%減)である。西ヨーロッパはなんとか前年比を上回ったが、北米は今期も不振で、売上はUnder Armourに抜かれたと見られている。
Hainerは去年の3月4日に2017年までのadidas A.G.会長兼CEO留任が発表され、5月8日の株主総会で続投が承認された。業績再建のためにRockportをNew Balanceに売却し、北米現地法人のトップも去年入れ替えた。しかしこんなことで低迷を脱するとは本人も思っていないだろう。adidasの問題はすでにR&Dやデザイン、マーケティングやオペレーションの問題ではない。Nikeと対決するのではなく、Under ArmourやAsicsと競合する、中堅ブランドとしての生き残りを考えるべきである。ローカルブランドとしてみれば、adidasは素晴らしい資産を保有していることに、Hainerは一日も早く気付くべきである。

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