3社はCambuhy Investments Ltda、 Itaúsa (Investimentos Itaú SA)、Brasil Warrant Administração de Bens e Empresas SAで、いずれもブラジルの銀行グループが保有する投資会社である。3社はJ&Fが保有していたAlpargatas株式86%を取得し、今後はAlpargatasを独立企業として運用する。買収額はAlpargatas普通株1株あたり4.25ドル(14.25レアル)、優先株1株あたり3.56ドル(11.40 real)で売買された。
HavaianasのオーナーはBatistaファミリーで、持株会社J&F Investmentsを通じてブランド保有企業Alpargatas SAの経営権を保有していた。現地報道によると、ファミリーがAlpargatasを売却したのは、ブラジル政界の汚職疑惑で生じた罰金を納付するのが目的である。
HavaianasはIpanemaと並ぶBrazilのFlip Flop有力ブランドで、Blake LivelyからJenifer Aniston、Gwen Stefani、Kim Kardashian West、Selena Gomezまでセレブ顧客が履いているのを売り物の一つにしてきた。J&F Investmentsが同ブランドを保有するAlpargatasを買収したのは1年半前だった。今年3月にはMarvel Comicとのコラボレーションを発表し、5月にはWestfield World Trade Centerに新店をオープンしたばかりである。この経営方針から見ても、Batistaファミリーが短期間での売却を前提で買収したとは考え難いから、罰金納付のための売却はアクシデントだったと思われる。
サーフィンやビーチは現在でもFlip Flopの重要な市場であるが、それに加えてカジュアルウエディングやガーデンパーティ用のフットウエアとしてもFlip Flop人気が高まっている。さらにアワードショーのレッドカーペットでも着用されるようになった。アメリカだけでなく、ニュージーランドやカナダでも好評で、コロラドのラフティングなどでも頻繁に履かれるようになった。今やFlip FlopはTシャツからタキシードまでコーディネート対象になるフットウエアである。
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