Nike(HQ:Beaverton, OR、Mark Parke社長兼CEO)が9月24日(現地)発表した第1四半期(6〜8月)業績は売上高84億1,400万ドル(前期比14%増)*、純利益11億7,900万ドル(同23%増)となった。アナリストの予想を大幅に上回る好業績である。
全世界7地域の売上は北米が9%増**だったのを除き、他の6地域は全て売上2桁増だった。最高業績を上げたのはなんと日本(前期比35%増)だった。これまで常にお荷物になってきた日本まで2桁増になったのは驚きの業績である。
商品別売上はフットウエア23%増(売上構成比65%)、アパレル12%増(同30%)となった。依然としてフットウエア主導の成長路線である。
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Philip Knjght, Nike, Inc., founder |
業績はMark Parkerが推進してきたR&D、プロモーション、ディストリビューションなどあらゆる面の施策が適切だったことを反映している。8月6日に発表されたadidas上半期業績は増収(前期比16%増)、増益(同11%増)で、Nikeに対して成長性で遜色は無かった。両者の決定的な違いはR&D
systemとOperation systemの相違にある。Nikeとadidasは同じアスレチックフットウエア企業だが、AppleとMicrosoftのように異質なブランドメーカーである。今後は競合より棲み分けの時代が始まることになるだろう。