adidas Group currency-neutral sales increase 9% in the first quarter of 2015

adidas Stan Smith Jacquard.

adidas A.Gが発表したグル−プの2015年12月期第１四半期連結売上高は40億8,300万ユーロ（前期比13％増）、純利益2億3,700万ユーロ（同22％増）となった。

地域別売上は西ヨーロッパ（11％増）、北米（７％増）、中華圏（21%増）、ロシア／CIS（3%減）、ラテンアメリカ（6%増）、アジア・パシフィック（3％減）である。これまで低迷を続けていた北米が増加に転じ、Nikeの攻勢で苦戦していた西ヨーロッパは二桁成長、中華圏は大幅増になった。前期好調だったのは東欧圏ぐらいだったが、今期はロシア／CISを除く全地域が好調である。

adidas ZX Flux Neon Pack.

売上総利益は20億800万ユーロ（17％増）で、粗利益率は49.2%（2014年同49.2%）で、前期と同率である。為替とコストの影響も無視できないが、新商品大量投入結果を反映しているのは否定できない。adidasは2014年からOriginalsで新モデルの集中投入を続けており、増加した供給を消化するために直営ストアの強化も推進してきた。

adidas x pharrell williams : Superstar 50 colors.

adidasはもともと発展途上地域で強力なプレゼンスを発揮してきた。とりわけアパレルではNikeを寄せ付けないほどの市場ペネトレーションを確立していた。しかしOriginals強化はグローバルシティ（先進地域）が対象で、このチグハグな積極策が今後どう業績にするか注目する必要がある。