2017/03/10

adidas Group FY-16 Results: Sales reach € 19.3 billion

Kasper Rorsted, CEO of adidas A.G.
adidas Group(HQ : Herzogenaurach、Kasper Roasted CEO)が3月8日発表した2016年12月期連結売上高は192億9,500万ユーロ(前期比14.0%増)、純利益10億2,000万ユーロ(同59.3%増)となった。2年連続2桁増収増益で、しかも純利益はほぼ倍で、初の100億ユーロ突破となった。
地域別売上(為替調整後)は西ヨーロッパ(20%増)、北米(24%増)、中華圏(同28%増)がいずれも絶好調で、Latin America(16%増)、Japan(16%増)、MEAA(16%増)も軒並み好転した。Russia/CIS(2.7%増増)は横ばいに終わった。多年にわたってウィークポイントになってきた北米をついに切り崩し、Nikeに一矢を報いたのは大きな収穫だった。戦略市場の西欧、中華圏も20%を超え、全世界的に好調である。
adidas NMD R1 Primeknit Camo
ブランド別売はadidas(22%増)の一人勝ちで、Reebok(6%増)は依然横ばい、TaylorMade-adidas GolfとCCM Hckeyはマイナスに終わった。好業績を牽引したのはadidasで、その起爆剤になったのはNMDだった。Stan Smith、Super Star、それにオリジナルスのretro trainerも健闘しているが、NMDは史上空前のブロックバスター級ヒットでグローバル市場を席巻した。NMDは歴史に残るヒットモデルになるだろう。
adidas NMD R1 Primeknit "Tri-Color"
adidasは2016年10月にKasper RorstedがCEOに就任し、前CEOのHerbert Hainerは9月30日付けで退任した。Hainerは2001年adidas会長に就任し、15年間にわたってadidasトップポジションを務めてきた。契約では2017年3月までの任期だが、前倒しで同社を去った。adidasはKasper Roastedの指揮下で新しい時代を迎える。

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