Teva Original Universal |
Birkenstocksブームは3年目に入っても終息の気配は全くない。いまやランウエイショーのフロントローでも、ジャーナリストやバイヤーはスティレットをレトロ・トレイナーやフラットベッドサンダルに履き替えた。
Teva x Opning Ceremony Collaboration |
さすがに一昨年からのBlack Arizonaには飽きたようで、大半の消費者はホワイトストラップに乗り換えたが、さらに過激な消費者も登場してきた。スプリングブレイクにカリブ海に出かけるハイスクールやカレッジスチューデント、サマーフェスティバルのオーディエンスは、もともとラフティングやマウンテン向けに開発されたアウトドアサンダルのほうがコストパフォーマンスに優れていると気付いたのである。
アウトドアサンダルはこれまでUglyと見向きもされなかったが、2014年のランウエイショーに登場したことで風向きが変わってきた。ハイファッションのお墨付きまで発行されたことから、アウトドアサンダルは一気にホットアイテムに躍進した。
Teva Women's Model |
アウトドアサンダルならなら何でも良いというわけではなく、Flat
Footbedでナイロンストラップの、いかにもチープなイメージのプロダクトに人気が向いている。Birkiのようなアナトミカル(解剖学的)なフットベッドに重厚なストラップなどは要求されていない。’60sのフラワーチルドレンやヒッピースタイルは、もはや必要条件ではなくなった。以上の条件に加えて、コストパフォーマンスに優れていればもう言うことはない。
Teva Original Universal |
この条件にぴったりだったのがTevaだった。なにしろArizonaのレギュラープライスは$135に対して、TevaのOriginl Universalは$40に過ぎないから、圧倒的に有利だった。
NPD Researchによると2014年のインディ系リテーラーのサンダル販売は8%増加した。Tevaのアニュアルレポートでも2015年3月期売上高は1億2,674万ドル(前期比8.9%増)と好調である。Tevaは90年代半ばに8,000万ドルまでいったが、それから10年間低迷を続けてきた。今回のBirkenstocksブームはTevaにとって千載一遇のチャンスとなった。Angel Martinez(CEO)もマーケティングだけではTevaを立て直せなかった。ブーム効果はやっぱりすごい!
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