2015/07/20

Everybody love ugly sandal !

Teva Original Universal
Birkenstocksブームは3年目に入っても終息の気配は全くない。いまやランウエイショーのフロントローでも、ジャーナリストやバイヤーはスティレットをレトロ・トレイナーやフラットベッドサンダルに履き替えた。
Teva x Opning Ceremony Collaboration
さすがに一昨年からのBlack Arizonaには飽きたようで、大半の消費者はホワイトストラップに乗り換えたが、さらに過激な消費者も登場してきた。スプリングブレイクにカリブ海に出かけるハイスクールやカレッジスチューデント、サマーフェスティバルのオーディエンスは、もともとラフティングやマウンテン向けに開発されたアウトドアサンダルのほうがコストパフォーマンスに優れていると気付いたのである。
アウトドアサンダルはこれまでUglyと見向きもされなかったが、2014年のランウエイショーに登場したことで風向きが変わってきた。ハイファッションのお墨付きまで発行されたことから、アウトドアサンダルは一気にホットアイテムに躍進した。
Teva Women's Model
アウトドアサンダルならなら何でも良いというわけではなく、Flat Footbedでナイロンストラップの、いかにもチープなイメージのプロダクトに人気が向いている。Birkiのようなアナトミカル(解剖学的)なフットベッドに重厚なストラップなどは要求されていない。’60sのフラワーチルドレンやヒッピースタイルは、もはや必要条件ではなくなった。以上の条件に加えて、コストパフォーマンスに優れていればもう言うことはない。
Teva Original Universal
この条件にぴったりだったのがTevaだった。なにしろArizonaのレギュラープライスは$135に対して、TevaOriginl Universal$40に過ぎないから、圧倒的に有利だった。

NPD Researchによると2014年のインディ系リテーラーのサンダル販売は8%増加した。Tevaのアニュアルレポートでも20153月期売上高は12,674万ドル(前期比8.9%増)と好調である。Teva90年代半ばに8,000万ドルまでいったが、それから10年間低迷を続けてきた。今回のBirkenstocksブームはTevaにとって千載一遇のチャンスとなった。Angel MartinezCEO)もマーケティングだけではTevaを立て直せなかった。ブーム効果はやっぱりすごい!

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