2015/08/10

adidas AG : First Half 2015 Results

adidas(HQ:Germany/Herzogenaurach)が8月6日発表した2015年上半期業績は売上高79億9,000万ユーロ(前期比7.2%増=為替調整後/以下同)、純利益4億100万ユーロ(同14%減)だった。
商品別売上はフットウエア40億2,500万ユーロ(同17.7%増)、アパレル31億4,900万ユーロ(同1.6%増)、ハードウエア8億1,500万ユーロ(同13%減)となった。
adi Girl China market promotion, image from adidas 
地域別売上は西ヨーロッパ(同12%増)、北米(同3%増)、MEAA(同12%増)、中華圏(同20%増)、ラテンアメリカ(同8%増)、東欧・ロシア(同10%減)、日本(同1%減)となった。
好業績はフットウエアが牽引し、西ヨーロッパ、中華圏、MEAAの売上が好調だった。具体的にはClassic Trainer Boom、AAA(Asia/Africa/Americas)の恩恵だったことが明らかである。
adidas Consortium Superstar 80s Primeknit Black and White
adidasが蓄えた資産はまだまだ枯渇していない。しかしそれはFootballとadidas Originalsに集約されてきた。adidasがAAA地域に強いのは、FIFAとIOCを通じて、発展途上地域のAthleisure 需要を還流させるビジネスシステムを依然として確保しているからである。いっぽうOriginalsは主として西ヨーロッパと世界のグローバルシティ対象で、今回のClassic Trainer BoomでNikeに対抗できる力を温存していることを証明した。
adidas Originals Stan Smith Jacquard.
Herbert HainerはTailorMde-adidasの売却に逡巡しているが、一刻も早く決断すべきである。adidasはゴルフビジネスでFIFAやIOCのような、adidasに収益を還元してくれるシステムを保有していない。Footballとadidas Orijinalsに全ての資産と資源を投入することがadidasの再生につながるのである。

0 件のコメント:

コメントを投稿